Thursday, April 5, 2012

通訳という使命 2

通訳。


私の古い記憶にあるテレビ番組では、マイケルジャクソンやマドンナが
来日した時に、必ず彼らの斜め後ろにひっそりと立っている女の人達。


司会者の質問を英訳して伝え、マイケルの答えを和訳して私たちに伝える。
「彼らの仕事は、責任重大だなー。だって、テレビの前で見てる人達の中で
英語も日本語もわかる人がいるだろうに、もし間違えて訳してたり、内容を
飛ばして訳してたら、速攻苦情の電話が入るだろうなー。」なんて
思ったりしてました。


私のこの通訳というお仕事は、一年に1、2回のみ。家での会話は、
私が日本語を話し、子供達からの返事はほとんど英語。そして、ダンナ様との
会話は、99%英語。 使う日本語といったら、
いただきます、ありがとう、ごめんね、行ってらっしゃい、おかえり、
愛してるよ、ちょっとだけ。などなど。


それから、日本食の名前は、日本語かなー。わかめ、みそ、こんぶ、みりん、
のり、てんぷら、ごはん、などなど。


子供に日本語で話した内容が、伝わってないようだったら、英語に変えて
もう一度話す、というのも我が家の習慣。


あー、でも、これは、今となってはちょっと失敗だったかなーって思います。日本語の
理解力も少しずつ落ちて来ている我が家の子供達。ずっと、日本語だけ話しときゃ良かった、って時々思います。




なにはともあれ、私の通訳のお仕事は、直傳靈氣を習い始めて3年目(カナダに
来て、9年目)に訪れました。




私が直傳靈氣を始めたのは、2006年。その頃は、カナダでセミナーが開催されて
いたけれど、日本人のみの対象でした。 次の年の2007年も日本人のみ。
その時に、
「山口先生、せっかくカナダまで来てセミナーするんですから、カナダ人対象に
セミナーをされたらどうですか?」
と聞いたら、
「やりたいのは山々だけど、自分は英語が話せないから、通訳が必要なんですよ。」
とのこと。


”わたし、家では一応両方話しているし、内容をわかっていることを
通訳するくらいだったら、出来るんじゃないかなー。(なんという浅はかな。)”



という軽い気持ちで、
「私でよろしかったら、是非通訳させて下さい。免許も何も持ってませんけど、
出来ると思います。」


ということで、その次の年の2008年、バンクーバーで初めて、英語セミナー
を開催することが出来ました。


その時の達成感といったら、ほんとに言葉に表せないくらいで、
ほんとに嬉しかった!




「9年前は、”トイレどこですか?”くらいしか、パーフェクトに
話せなかったのに、人様のクラスの通訳が出来るようになったなんて!」

ほんと、自分で自分の肩をたたいて、
「よくやった!」

って言ってあげたかった瞬間でした。


続く。





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