Friday, February 24, 2012

魂で会話するということ

魂で会話するということを、はじめて経験したんです。


えー、おどろおどろしぃぃぃぃ〜、って言うのが、正直な反応でしょうか?そんな感覚よりも、なんというかとっても不思議なんです。


リアンの靈氣施術は、もう60日を過ぎました。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、最近は、少しずつだけど、
弱ってきている感じ。
痛みもひどく、骨の痛みや、筋肉がつってしまう痛みや、しゃっくりが痛かったり。
痛いから、立てなくて、立てないということは歩けなくて、だから、トイレにも
行けないから、管をとおして今のところ、超安静状態。


ガンで死んで行くということは、とても壮絶な感じがして、本人も周りの人も
大変なはずなのに、リアンは常に平穏で、笑顔(といっても、にっこり笑顔じゃなくって、
ちょっぴり笑顔って感じだけど)が絶えず、本当にこの方は死期が近いのかなって
疑ってしまう感じなんです。
そんなことを毎日感じながら靈氣をしているのだけど、実はガンで死ぬっていうのは、
そんなに悪い死に方でもないのかもしれないって思って。
失礼なのかな、こんなこと言うのは。
でも、アルツハイマーになって、亡くなる前の10年間は、自分が誰だか、
家族が誰だかわからずに亡くなって行くよりも、ガンの痛みはひどいけど、
最後の最後まで、自分が誰だかわかり、最後までありがとう、とか、お世話になりました、
とかいう会話をしながら亡くなって行くという方が、いいのかもしれない。
人は誰だって、いつかは死ぬんだから、それが若く有ろうと、年とっていようと、
急であろうと、時間をかけてようと、それは私たちが選ぶことではないのかな。


とにかく、昨日の靈氣は、不思議だった。


リアンのお腹に手を当てると、もう2分くらいでスーッと眠ってしまった。


私は頭の中で、
「リアン、まだ行けるよね?まだ体の芯に強さが残ってるから、その強さで
ガンと戦えるよね?」って話しかけたら、ポカンと口を開けて寝ているリアンが、


うんうんうん、とうなずいたんです。


「??? 今のって、タイミングが良すぎ、気のせいかな。」


って思いながら、もう一度、
「リアン、子供達のために、もう少し長く、生きたいよね?」
って頭の中で話しかけたら、


うんうんうん、ってうなずいて、かすかな微笑みとか浮かべるんです。


あ、私たち、魂で会話してる。って思いました。


そのまま続けて、
「リアン、私はガンになったことないから、自分の経験からは話せないのだけど、
ガンを克服した人は、みんな口をそろえたように、”ガンは自分の体の中で
出来たものだから、自分の体で治すしかない。”って言うんだ。だから、
自分の体の中のがん細胞とかに話しかけたりすることも大切なんだって。」


って頭の中で話しかけると、目はつぶっているけど、眉毛がピッと上がって、
「そうなの?」
っていう表情をするんです。


これは、なんとも言えない感覚で、自然に会話が出来てるのだけど、
声に出てない、という感じ。


時々、しかめっ面をしたり、口がパクパク動いて、もうすぐで声が出そうな
感じの時があったり、ククってくすみ笑いみたいなことをしたり。


しばらくこういう会話を続けていたら、リアンがスッと目を覚ましたから、
「夢みてたの?」
って聞いた。


そしたら、
「夢見てたっていうか、あなたとずっと話してたわ。何を話していたか、よく
覚えてないのだけど、なんか不思議だった。私、声だして話してた?」


ということは、ほんとうになんかコミュニケーションを取ってたんだ。
声をだしてたか、出してなかったかわからないくらい、現実味を帯びていたん
だろうと思うし、私にとっても、こんな経験はしたことがなかったので、
とても不思議だった。


今日は、リアンは、本当にこの末期ガンを克服するかもって思った。


でも、現実、リアンの体はとても弱っていて、こういう風に思うのは、
私くらいだろうなって思ってしまう。でも、なんでか知らないけど、
そう思えてならないんです。


だから、もうちょっと続けて靈氣やって行こう。

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