Saturday, December 4, 2010

魂へ祈りを捧げる

2010年11月


ハロウィンの頃、色んなことを考えました。


カナダでは、こんなに大々的なイベントなのに、
’で、ハロウィンって何なの?’
って聞くと、結構みんな知らないんです!!!


で、おとくいのグーグル。

ハロウィンって、亡くなった魂に祈りを捧げる
イベントなんですって〜!

気に入った!

コスチューム着て、お菓子をもらいに行くだけじゃないんだ〜!

ご先祖様の魂に祈りを捧げる風習って、好きなんですよねー。
靈氣する時も、いつもご先祖様にありがとう、ありがとうと
心の中で祈ってます。




2000年以上前、ケルト民族はSamhainという祭日が
ありました。Samhainは、死神の名前だそうです。



10月の最後の日(収穫のシーズンが終わる季節)、死神のSamhainは
亡くなった人々の魂たちに、もと住んでいた家に帰ることを
許しました


その夜、ケルト民族は、家を出て、畑に集まります。


そして、畑に集まったら、道具小屋くらいの大きな大きなたき火を
作ります。火を灯して、その辺を浮遊している、悪靈や浮遊靈、
化け物とか、デーモンを引き寄せないようにするためだそうです。

このSamhianの祭日は、今のハロウィンの
元になっているそうですよ!


当時は、ハロウィンとは呼ばなかったそうです。


紀元後800年くらいに、クリスチャンの信徒達は、
11月1日を聖人の日にしました。
この日、Samhianとローマの祭日として、すべての
聖人を祭る日としたそうです。


カトリック教徒は、11月1日を
すべての魂の日として、すべての亡くなった人を
祈る日としたそうです。


そして、このすべての魂を祈る集会が、
ハロウ マスとして知られるようになりました。


この前日の夜の10月31日が、ハロウ イヴ
として知られ、時間がたつと共に、名前が
ハロウィンとなったそうです。

知ってました???



これ、私に取ってはとても興味深く、故郷の長崎の
ことを思い出したんです。


長崎では、8月15日に「精霊流し」という
お盆の儀式があります。


お盆は、魂に祈りを捧げる祭日で、毎年、8月13日から15日は、亡くなった魂が、元の家族のところへ帰ってくるという3日間なんです。

長崎の精霊流しは、このお盆の時の儀式です。特に、初盆の人(1年以内に亡くなった人)の魂を、あちらの世界へ送ってあげるという意味が込められています。


とても美しい感じして、想像すると、とても暖かく、涙が出そうになりそうなんですが、この精霊流し、初盆じゃない人にとっては、なんだかお祭り気分なんです。



提灯をたくさんぶら下げた、船の形の精霊船。

これに、亡くなった人の魂をのせて、海へ流してあげるのです。
家族は友人が、この船を押して、待ちを通り抜けます。

その間、
ものすごい量の爆竹を使うんです!

子供の頃から、精霊流しで爆竹の
音を聞いて育っている私、
爆竹の音を聞くと、
血が騒ぐ。



この、爆竹で、にぎやかになるせいで、地元以外の人には
お祭りかと思われてしまいがちなんですが、これは、仏教の
儀式なんです。

夏、長崎に行くことがあったら、是非8月15日にも滞在して
見て下さいね!

耳栓、忘れずに!

そういえば、精霊流しって、中高生にとっては、
デートの口実なんですよ。
浴衣を着た彼女を連れた彼氏は、
とても誇らしげに一緒に歩くんです。
人ごみの中で、お手てつないでも、
人に見られることなく、
爆竹がうるさいから、
ドキドキしてしまって、
会話がぎこちなくなる
心配無し。
一緒にいることに、意義があるって感じの
こころときめくひととき。。。。

こーんなこと、
私はなかったな〜〜。

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